今日も上着がいらない気候になってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。

3月のカカオマーケットレポートです。

3月中のカカオ市場は、市場動向の変化などにより、高い価格変動を示しました。

供給量の増加と需要の緩和が見込まれる状況下で、価格は月を通して低水準で推移しています。

生産と気候

世界の生産量は回復傾向にあり、前回の推定値は470万トンで、前年比8.4%増となっりました。

これにより、市場の供給過剰への期待が高まっている(ブルームバーグ、2026年)。

2025/26年シーズンについては、市場は供給過剰を予測しており、推定値は15万トンから36万5000トンとなっている(ロイター、2026年)。

好ましい降雨により中期作の見通しは改善しているものの、西アフリカでは依然として不安定な天候が続きました。

ペルー国内の見通し

3月中、ペルーの主要カカオ栽培地域では、中程度から多量の降雨と高い湿度を記録しました。

これは作物の生育を支える季節特有の条件であり、結実期および成熟期の農園は良好な状態でした(Senamhi、2026)。

このような状況下で、5月に始まる主要な収穫期を背景に、地域レベルでは生産量が回復しており、国内のほとんどの生産地域で増加が見込まれています。

市場の課題

市場は供給過剰と需要低迷による大きな圧力に直面しており、2024年の高値から70%以上も価格が下落しています(ロイター、2026年)。

西アフリカでは、農家への支払いの遅延や最大20万トンに達する在庫など、構造的な問題が続いてます(ブルームバーグ、2026年)。

さらに、海上貿易(戦争の影響)における物流上の緊張や、地政学的紛争といった外部要因も大きな不確実性を生み出しています。

結論として

全体として、3月のカカオ市場は、供給過剰と需要低迷により今シーズンの価格下落が見込まれるものの、天候要因や市場動向によって短期的な回復も見られます。

一方、中東情勢の緊迫化は物流リスクとコスト上昇圧力を大きくもたらしています。

竹内一裕
株式会社フィノデアロマ
Kazuhiro Pancho Takeuchi
FINO DE AROMA Co., Ltd.