11月もすでに半ばですが、いかがお過ごしでしょうか。

10月のカカオレポートです。

まず、ココア市場は需要の低迷、西アフリカの天候不順、そしてチョコレート業界のコスト高の影響を受け、弱気傾向を維持。粉砕量は引き続き減少し、政治と規制の不確実性により、業界全体の価格変動は依然として高い状態が続きました。

コートジボワールとガーナでは降雨量が不規則だったため、収穫が遅れ、黒ポッド病が蔓延したこともあり、港湾へのカカオの到着量は、10月中旬に52%、10月26日時点で24.9%減少し、合計21万4千トンにとどまりました。

中期作には好ましい降雨があったものの、豆の品質に影響が出る可能性があります。

さらに、エクアドルは2025/26年にガーナ​​を抜いて世界第2位のカカオ生産国になると予想されており、世界の供給構造に大きな変化が生じることになります(ロイター、2025年)。

一方で、2025年9月から10月にかけて、ペルーのカカオ生産量は、INEIが8月までの力強い成長(7月まで前年比40.8%増、8月は10%増)を記録したことを受けて、上昇傾向を維持しました。

カカオ生産地域では、10月に寒冷前線と中央部および南部のジャングル地帯での豪雨に見舞われ、またピチャナキなどの一部の地域では降水量不足がありました。

これらの状況により、8月の収穫ピーク以降、生産量は鈍化した可能性がありますが、カカオ生産セクター全体の好調な傾向は続いています!

竹内一裕
株式会社フィノデアロマ
Kazuhiro Pancho Takeuchi
FINO DE AROMA Co., Ltd.